──デビュー前はオタクでした、と笑う亜咲花。『アニサマ』にも毎年のように通い、アニソンシンガー達のきらびやかなステージを見続けてきた。インタビュー第3回のコンセプトは、彼女の「アニソン愛」。第1回のインタビューで語っていただいた通り、アニソンの世界を目指したきっかけとなったMay'nの楽曲について、まずは話を聞いてみた。亜咲花が最も好きなMay'nのナンバーは、いったい何だろうか?

「どの曲も好き過ぎて、選ぶのが難しいです。でもやっぱり一番を挙げるなら、シェリル・ノーム starring May'nの『ダイアモンド クレバス』ですね。『マクロスF』のエンディングテーマで、私が『マクロス』を知ったきっかけ、May'nさんを知ったきっかけの曲です。アニソンの中でこれだけしっとり歌い上げるバラードを聴いたのは、当時の私にとって初めてで、衝撃を受けました。ランカちゃんの歌とは対称的に歌詞も重たくて、シェリルが抱えている想いが伝わってくるんですよね。今でもこの曲を聴くと涙が溢れます。トップ3になると、『射手座☆午後九時Don't be late』と『ユニバーサル・バニー』が入ります」

──熱く語る亜咲花。May'nやシェリルへの愛が伝わってくる。

「2016年のアニサマで、May'nさんがマクロスメドレーを披露していて。それまでDVDでしか見たことがなかった『ユニバーサル・バニー』を生で目撃して、やった! 私、初めて聴いてる!! って感動しました。『ユニバーサル・バニー』は、白シェリルと黒シェリルを歌で演じ分けていて、ライブの振付もかわいいんです。『マクロス』シリーズは時を越えて愛されていて、本当に素晴らしいと思います」

──では逆に、最近のアニソンの推し曲は?

「大原ゆい子さんの『言わないけどね。』です。TVアニメ『からかい上手の高木さん』のオープニングテーマで、放送をリアルタイムで見ていた時からいい曲だなと思っていましたけど、あるイベントでゆい子さんとご一緒させていただいた時、アコースティックギターを持ってステージで歌っている姿を見て、こんなにピュアでかわいい曲だったんだ! って、その場で、めっちゃきゅんきゅんしました(笑)。今もほとんど毎日聴いてますし、私もギターを弾けるようになりたい! って思わせてくれる曲です」

──アニメの世界観に照らし合わせて味わい、アーティストの楽曲としてライブで堪能する。その両方が可能なのがアニソンのいいところ。自身もアーティストである亜咲花は、やはりライブで直接聴くことに重きを置いているようだ。

「上京してから、よりたくさんのアニソンアーティストさんのライブを見ることができるようになって、勉強させていただいています。たとえば、オーイシマサヨシさん。作詞も作曲もできて、どちらも天才級なんですけど、ライブでのパフォーマンスとMCも同じくらい天才で、本当にすごいなって思いました。」

──上京して大きく変化したのは、アニソンアーティストとの交流が増えたことだという。

「先輩方も優しくしてくださいますし、同世代のお友達も増えました。きっかけはMICHIさんで、上京することを連絡したら、『あんた一人じゃさみしーさー。友達作ってあげる』って沖縄の言葉で言われて、西沢幸奏さんや黒沢ともよさん、鈴木このみさんとご飯をセッティングしてくれたんです。鈴木このみさんは同じレーベルなので、もちろん話したことはあったんですが、この“MICHI会”のおかげでより仲良くなることができました。MICHI会の皆ととても仲良くさせていただいています!YURiKAちゃんとも大の仲良しですよ。アニソンアーティストのみなさんと繋がれるのは、本当に嬉しいです」

──仕事仲間として助け合うこともあり、ライバルとして刺激を受けることもある。

「名古屋から通っていた頃は、ひとりで歌っているように感じることが多かったんですけど、上京してからはみんなでお仕事している、自分だけじゃなくて、みんなで繋がっているという連帯感があります。誰かが困っていたら、先輩方も同年代のみんなも手を差し伸べてくれる世界で、本当に温かいところだなって思いますね、アニソン界は」

──かつて憧れて見ていた世界に、今、亜咲花はいる。

「自分がデビューする前から、オタクとしてアニソンを聴いていた方々と一緒にお仕事させていただいているので、いつまでも初心でいられるような気がするんです。そして、自分ももっともっとがんばらなきゃって思います」

──ライブではアニソンのカバーコーナーが定番。アニソン愛をファンとともに分かち合っている。

「毎回数曲アニソンカバーをさせていただいているんですけど、その中の1曲は自分の持ち曲にはないかわいい曲を歌うようにしているんです。たとえばミルキィホームズさんの『正解はひとつ!じゃない!!』とか、戸松遥さんの『Q&Aリサイタル』とか。『アイドルマスター』や『ラブライブ!』の曲にもいつか挑戦してみたいですね」

──では、今一番カバーしたい曲は? と聞くと、かわいい系とは正反対の答えが返ってきた。

「JAM Projectさんの『Skill』です。しかも、5人全てのパートを一人で歌ってみたいです(笑)。福山芳樹さんのシャウトも完コピしたいですね。それから、『進撃の巨人』の挿入歌の『ətˈæk 0N tάɪtn』。ドイツ語の歌詞に挑戦してみたいです」

──アニソンを愛してやまない亜咲花は、こんなエピソードも語ってくれた。

「デビュー前、JOYSOUND カラオケ天下統一バトル presents 超歌ってみた のど自慢ステージに出て、CHiCO with HoneyWorksさんの『愛のシナリオ』を歌わせていただいたことがあるんです。しかも当時コスプレイヤーだったのでコスプレをして歌ってました(笑)それから2年後、CHiCOさんとラジオでご一緒する機会があって、私の思いの丈を、ついに直接ご本人に伝えることができました。今では、CHiCOさんとは直接連絡を取り合うくらい仲良くさせていただいていて、自分はこういう世界線に生きてるんだな、夢と現実は隣り合わせなんだなって思うんです。このインタビューを読んでいる方にも、いつか私達と一緒にお仕事する方がきっといらっしゃると思います」

インタビュー第4回
「ニューシングル、そして二十歳へ向かう亜咲花」は
3月27日(水)掲載予定です。

インタビュー・構成=鈴木隆詩