──昨年11月に開催された「AYA UCHIDA CHARACTER SONG LIVE『〜chara・melt・room〜』」。今までに歌ってきたキャラクターソングの中から20曲を選び、ファンの前で披露したこのライブは、本人にとって念願だったという。

「ソロアーティストとしてデビューして、ワンマンライブを開催するようになると、キャラクターソングもこんなふうにみんなの前で歌えたらいいのにな、と思うようになっていきました。CDが発売されて作品が終わると、そのまま歌うことがなくなっていくのがキャラクターソングで、いい曲がたくさんあるのに、みんなの前で歌えないのは寂しいじゃないですか。中にはファンの方々も私自身も大好きなのに、一度もライブで歌われないままになっている曲もあって。声優デビュー10周年を迎えたのをきっかけに、キャラソンライブをやってみたいです、と自分から提案させていただきました」

──事前にファンに、聴きたい曲のアンケートを取り、それをもとにバランスを考えながらセットリストを決めていったという。最も多かったのは、やっぱり『ラブライブ!』の楽曲だが、それ以外の作品からもまんべんなくセレクトされている。たとえば、パチンコの『海物語』から派生した『アイマリンプロジェクト』の「Dive to Blue」。

「アイマリンちゃんというキャラクターの歌い手として、毎回いろいろなクリエイターの方とコラボさせていただいた企画です。私にとっての第1弾となった「Dive to Blue」は、たくさんの方に好きって言っていただいたのにも関わらず、一度も人前で歌う機会がなくて、キャラソンライブでは絶対に歌いたいと思いました」

──CDでは複数で歌っているものを、ソロで披露した曲もあった。ゲーム『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』のエンディングテーマ「progressice_漸進」もその一つだ。『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』は、『ダンガンロンパ』シリーズの外伝的作品で、シリーズ通しての主人公・苗木誠の妹、苗木こまるが主人公。「progressice_漸進」では、誠役の緒方恵美とこまる役の内田のデュエットが実現した。

「『ダンガンロンパ』も出演することができて、すごく嬉しかった作品です。緒方恵美さんは、私がデビュー当時に所属していた事務所の先輩で、『ダンガンロンパ』という作品が始まるのを楽しみにしていらっしゃるのを、よく知っていたんです。そんなに面白いんだと思って、私もゲームをやってみたらハマってしまって。そんな作品に、緒方さんの妹役で出演させていただけただけでなく、デュエットまで実現して感激しました。今でも緒方さんと一緒にカラオケに行くと、二人でこの曲を歌っています(笑)」

──自身が歌ってきたキャラクターソングの中から、これぞという曲を選りすぐった『キャラソンLIVE』。アンコールの選曲にも、強いこだわりがあった。

「アンコールでは、『ラブライブ!』の「START:DASH!!」、『けものフレンズ』の「きみのままで」、『ストライクウィッチーズ 劇場版』の「約束の空へ〜私のいた場所〜」を続けて歌わせていただきました。10周年を迎えたということで、ここから未来に向かって進んでいくというメッセージを3曲にこめたんです。」

──今年11月に、「AYA UCHIDA CHARACTER SONG LIVE『〜chara・melt・room〜』No.2」の開催が決定。公式サイトではすでに、ファンに向けてのリクエスト募集が始まっている。本人は、どんなセットリストにしたいと考えているのだろうか?

「1回目は代表的なキャラソンをダダダンと披露するということでセットリストが組みやすかったんですけど、2回目は難しくなるだろうなと思っています。1回目のセットリストに入りきらなかったけど歌ってみたい曲はたくさんあって、さらにこの1年で新たなキャラソンを歌ってきたので、それをどうセットリストに組み込んでいこうかなと。でも、去年歌った20曲は、内田彩のキャラソンの殿堂入りというくらいの曲ばかりだったので、これを1曲も歌わないというのもイヤだなって思うし、今から、どうしようかなって悩んでいます(笑)」

──昨年に引き続きということで、今後、キャラソンライブがレギュラー化していくのかどうかも、気になるところだ。

「キャラソンライブはもともと私の自己満足というか(笑)、ずっとやりたかったことを10周年にかこつけてやらせていただいた、自分による自分のためのライブだったんです(笑)。でも、たくさんのお客さんに、こういうライブを求めていたって喜んでいただけて、「みんな、私と同じ気持ちだったんだ」というのが嬉しくて。じゃあ、もう1回やっちゃこうかなって(笑)。これを毎年続けていくのは大変だと思うんですけど、無理のないペースで第3回、第4回と続けていきたいですね。私はやっぱり声優なので、キャラクターを演じながら歌うキャラソンは、自分の帰る場所だと思っています」

──声優生活11年目に、すでに突入している内田 彩。仕事に対する情熱はさらに高まっている。

「10周年を迎えた時はびっくりしたのと同時に、人に恵まれていたからこそ、ここまで来ることができたんだなあと思いました。デビュー当初からお世話になっている方々に今でもお世話になっていたり、同じ事務所に所属するほど憧れていた緒方さんと、お互い別の事務所に所属するようになってからも仲良くさせていただいて、最初の先輩が今でも一番大好きな先輩だったり、本当にいいご縁に恵まれてきたなって。素敵な人達に囲まれて一生懸命、楽しくお仕事していたら、10年経っていたという感じなんです。  でも、キャリア10年なんて役者としたらまだまだひよっこですし、10年経ってようやく気づけたこともたくさんあるので、11年目の今からまた、「素敵な役者さんだな」ってたくさんの人に思っていただけるよう精進していきたいです」

 インタビュー・構成=鈴木隆詩