──10月16日にソロアーティストとしてのデビューシングル「Swinging Heart」をリリースした鬼頭明里。タイトル曲の「Swinging Heart」はソリッドなギターのイントロから、パワフルな歌声が響くアップテンポなロックナンバーとなった。

「私のイメージ通りの爽やかなロックな曲に仕上げていただきました。サビで歌い上げる感じも大好きで、初めて歌うタイプの曲だったんですけど、レコーディングはすごく楽しかったです。どうやって歌おうか、頭で考え過ぎず、自然に出た声で歌うことができました」

──〈リアルな感情 ぎゅっと胸に抱いてStarting!〉という歌詞から始まるこの曲には、アーティストとしての第一歩を踏み出す、彼女自身の気持ちが込められている。

「アーティストデビューしました! みなさん、これからよろしくね!! という内容で、作詞の磯谷佳江さんが、今の私に寄り添った歌詞を書いてくださいました。ですから、自分の偽りのない感情を込めることができて、パワフルなボーカルになりました」

──「Swinging Heart」はMVも制作され、現在、ネット上でショートバージョンが公開されている。ロックバンドを従えてのパフォーマンスだ。

「私の希望通り、ダンスシーンがないMVになったんですけど、スタンドマイクを持ってのステージパフォーマンスというのは初めてで、難しかったです。曲に合わせて自由な動きをしながら歌うということに慣れてなくて、特に手をどうやって動かせばかっこよく映るのか、悩みました。最初はどうしてもカラオケで歌っているときみたいに棒立ちになってしまったんです(笑)」

──ロックバンドのボーカルをイメージしたMVということで、表情もクールな印象が求められた。

「今まで撮影してきた声優ユニットのMVは笑顔が基本だったので、カメラを向けられるとどうしても笑わなきゃと思ってしまうんです。それが一転して、クールで爽やかな感じでお願いします、と言われたので、気を配りました」

──MVのバンドシーンを見ると、クールな雰囲気の中に、親しみやすい笑顔がちらほらと混ざっているという印象。ロックシンガーとしてのかっこよさとともに、楽しそうに歌っているのが伝わってきて、彼女らしい映像になった。

「がんばりました(笑)。ソロのMVやステージアクトに関しては、これからいろいろな方のライブDVDを見て勉強していきたいと思います」

──2曲目の「dear my distance」は、TVアニメ『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』のエンディングテーマ。ソロとして初のアニメタイアップ曲だ。

「エンディングテーマということで、落ち着いた印象のミディアムバラードになりました。AメロBメロはしっとりとしていて、サビになると盛り上がっていく曲です。ゆったりとした曲を歌い上げるのも大好きなので、いい曲をいただけたなと思いました」

──『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』は、原作小説を読んだことがあり、ストーリーに沿って書かれた歌詞に寄り添って歌うことができたという。

「「dear my distance」は、アニメ制作のスケジュールに合わせて事前に作られていた曲なので、私が歌うことが決まるより前に曲があったんですけど、アーティスト鬼頭明里の曲としても、すごく合うなと思いました。ミディアムのかっこいいロックという感じで、とても歌いやすかったです」

──3曲目の「Always Going My Way」は、彼女自身が大のお気に入りの曲だ。

「最初にプロデューサーさんから、シングルの候補曲をいつくか聴かせていただいたとき、一番好きになったのが、「Always Going My Way」でした。明るいロックナンバーで、途中には掛け声も入っていて、ライブで歌ったら絶対に盛り上がる! という曲です」

──「カモン!」という彼女の声から始まり、〈wow wow wow wow yeah yeah〉という歌い出しも、王道のロックンロールという感じ。楽しそうに歌う姿がイメージできる、爽快感のある楽曲だ。

「レコーディングでは、「音程を気にせず、思いっきり元気に歌ってください」と気持ちを煽っていただいて、その言葉の通りに弾けて歌ったんですけど、「直すところがありません。OKです!」と言われて、あっという間に録りが終わったんです。本当に気持ちがいいので、早くライブで披露したいです」

──次の目標はソロライブ、と笑顔を見せる。

「みんなの前でアーティストとして歌える日が、早く来ないかなと思っています。そのときまでに、ステージでかっこいいパフォーマンスが出来るようにしておきたいですね(笑)」

──ずっと、自分の歌い方を持っていないと考えてきた彼女。しかし、1stシングルですぐにそれを手にした感がある。

「タイプが違うロックを3曲、まずは歌うことができました。でも、まだまだ私の中には、今まで聴いてもらうことのなかった歌声というのがたくさんあると自負しています。これからのアーティスト活動で、いろいろな鬼頭明里をお見せしていきたいです」

──誰かに喜んでもらうことが、彼女の表現活動のみなもとだ。

「音楽だけでなく声優も、そして10代の頃に夢中だったイラストも、私の歌や関わった作品でみんなに喜んでほしいというのが、一番の原動力なんです」

インタビュー・構成=鈴木隆詩

★ 鬼頭明里さんのインタビュー記事はこちら! ★

● 第1回「子供の頃はケーブルテレビでアニメばかり観ていました」
● 第2回「最初のMV撮影は、右も左も分かりませんでした(笑)」
● 第3回「アーティスト活動はロック寄りでいきたいと思いました」
● 第4回「みんなを喜ばせたいというのが、私の表現の原動力です」

\アプリのダウンロードはこちら!/