──続いての登場は、“わかちー”こと若井友希。メンバーの中では最年少で身長もミニマムだが、アクティブなパフォーマンスで存在感を発揮している。

「子供の頃は外で遊ぶ子でした。ただ、『ポケットモンスター』にはものすごくハマって、主題歌集やサントラを買ってもらって聴いていました。一番好きな曲は、松本梨香さんが歌った5代目のエンディングテーマ「タイプ:ワイルド」です。他のアニメも、みんなが観ている子供向けの作品を観るという感じだったんですけど、小6のときに一瞬だけアニメオタクだったことがありました(笑)」

──そのきっかけは友達だった。

「私のことを好きだった男の子がいて(ここでメンバー爆笑)、その子がアニメ好きで、いろいろオススメしてくれたんです。『ひぐらしのなく頃に』を一緒に観ようよって誘われて、ホラーはその頃から大好きでしたし、舞台の私が生まれた岐阜県だったので、引きこまれました。それから『BLEACH』も好きで、日番谷(冬獅郎)隊長の大ファンになりました。そのときに公式サイトを調べたら、朴 璐美さんが演じていらっしゃることを知って。男性キャラを女性が演じることがあるんだと、声優に興味を持ちました。」

──もともとは歌手志望で、中学生の頃から最も近い都会である名古屋の養成所に通い始めた。

「エイベックスの養成所に通っていて、そこの先生に勧められたのが『アニソン・ヴォーカルオーディション』でした。歌手か声優のどちらかになれるオーディションだと思って、「歌がやれるのなら、受けてみます」と先生には答えて。自分が声優になるとは、全く考えていませんでした。それで合格したら6人でアイドルユニットを組んでもらいます、と言われて。聞いてないよ! って感じでした(笑)」

──合格者がエイベックス本社に集められた日、最初に話したのは久保田未夢だった。

「みゆたん(久保田)とは、エイベックスのビルに入るところで会ったんです。オタクの女の子っていうオーラを全身から発していて、お母さんと一緒にいたので、もしやと思って、「アニソン・ヴォーカルオーディションの合格者の方ですか?」って、私から話しかけたら、小声で「そうです」って(笑)。それで、ああ、合格者は私ひとりじゃなかったんだと思いました。それで会議室に通されたんですけど、後から後からメンバーがやってきて、人数が増えていって。いったい全部で何人来るの? って思いました(笑)」

──ユニットが結成されるとすぐに合宿に突入。そこから怒濤の日々が始まっていく。

「最初の合宿は、主にメンバーの精神面を鍛えるためのものだったように思います。まず最初にプロになる気持ちを引き締められたというか。2週間、都内のホテルに泊まって、朝のジョギングから始まり、ボーカルレッスン、声優レッスン、ダンスレッスンと、自分は何をやっているんだろう? と考える暇もなくて。その合宿を2回やってデビューという、ついていくだけで必死だった毎日でした。あれを乗り越えたことで、i☆Risは体育会系になっていったと思います(笑)」

──山あり谷ありのi☆Risの7年。その中で特に印象に残っているライブはなんだろう?

「2015年春の『i☆Ris 1st Live Tour 2015~We are i☆Ris!!!~』も思い出深いんですけど、2014年8月に開催された『a-nation island あに☆ぱら〜anime paradice〜』が印象に残っています。『プリパラ』のTV放送が始まって1ヵ月後くらいのイベントで、ミルキィホームズさん、新田恵海さん等と共演させていただきました。それまではアニメ関連のイベントに出ても、『i☆Risって誰だろう?』みたいなアウェイ感にずっと包まれていたんです。でもその日は、オープニングでi☆Risの文字がスクリーンに映し出されただけで、お客さんからワァーと歓声が上がって。楽屋でオープニングを見ていた私たちは、「歓声が出てるけど、どういうこと?」って信じられない気持ちになりました(笑)。ステージもめちゃくちゃ盛り上がって、忘れられない日ですね」

──2016年11月25日の、i☆Ris初の日本武道館ライブも、一生忘れないステージだ。

「日本武道館ライブは、それまでのi☆Risの集大成であり、i☆Ris第一章が終わった日という感覚がありました。『プリパラ』が私たちを大きくしてくれて、その流れに乗って立てた武道館のステージで喜びはすごく大きかったんですけど、同時にi☆Risにとっては周りからいただいたプレゼントみたいなライブで、自分たちの手で勝ち取ったという意識は薄かったんです。次に武道館に立つときは、自分たちの実力で勝ち取りたいなという気持ちが、今もあります。」

──i☆Risの良さは、6人がいい意味でバラバラであることだという。

「声優アイドルユニットという軸は、スタートしたときから今までずっと変わっていないんですけど、その中でメンバーそれぞれが自分の道を見つけて、それに向かって進むことができた7年でした。私も目指していたシンガーソングライターとしての活動を始めることができましたし、みんながそれぞれの道でもがんばっているから、i☆Risとして集まったときにメンバーとしてリスペクトできるんです。まるで、6個のおもりでバランスを取り合っている天秤みたいな感じなんですよね。誰か一人でも欠けたら、バランスを失って壊れちゃうみたいな」

──この6人だからこそのi☆Ris、という思いがある。

「7年の歴史の中で一番すごいと思うのは、メンバーが一人も欠けてないことだと思います。最初は誰もアイドルユニットをやるなんて思ってなかったのにずっと続いていて、未来を見据えることができるのは素晴らしいことだなって思います」

──第3週は久保田未夢&澁谷梓希が登場。i☆Risのソロインタビューもいよいよ佳境です!

インタビュー・構成=鈴木隆詩

インタビュー第3回
久保田未夢 編 / 澁谷梓希 編は
11月20日(水)掲載予定です。

★ i☆Risさんのインタビュー記事はこちら! ★

● 第1回 山北早紀 編 / 芹澤 優 編
● 第2回 茜屋日海夏 編 / 若井友希 編
● 第3回 久保田未夢 編 / 澁谷梓希 編
● 第4回 i☆Ris全員 編

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