──アーティストとしての道のりを3回のインタビューでたっぷり語ってくれた田所あずさ。最新作は、11月27日にリリースされた10thシングル「RIVALS」だ。

「TVアニメ『神田川JET GIRLS』のエンディング主題歌で、作詞は安藤紗々さん、作曲・編曲は神田ジョンさんという、「あずさ2号のテーマ」のタッグです。『神田川JET GIRLS』では紫集院かぐや役を演じさせていただいていて、主人公達の最大のライバルであり、物語のラスボスという立ち位置なんです。「RIVALS」の歌詞はかぐやの目線で書かれているように感じました」

──たしかに歌詞はとにかく強気で、迷いは一切ない。

「かっこいいですよね。ワンランク上の人という感じがします(笑)。主題歌は普通、主人公側の目線で書かれると思いますが、これはライバル目線なんだと思って、大好きになりました。でも、主人公側の立場でも聴ける曲で、強い人達同士の熱い戦いが表現されています。楽曲はゴリゴリだけどキャッチーというジョンさん節が炸裂で、疾走感がある中に、心が掴まれるきれいなメロディが入っているのもお気に入りのポイントです」

──さらに松田彬人のアレンジによって、ストリングスもふんだんに入り、楽曲に華やかさが加わった。

「ストリングスの音色によって、世界がパッと広がる感じがしました。ピアノの音色も爽やかで、青春を感じさせるサウンドになったと思います」

──そんな青春感は、MVにも踏襲されている。

「学校のプールを使って撮影したいというのは、私のアイディアです。ロケをしたのは廃校となった学校で、スタッフがプールを掃除してくださったんですけど、すごく大変だったと思います。私の思いつきをみんなが力を合わせて実現してくれて、嬉しかったです。バンドメンバーとは、遅れてきた青春感を味わいながら撮影に臨みました」

──薄く水を張ったプールに入り、足で水を蹴り上げながら歌う田所あずさ。バンドも同じように水に足を着けて、楽器を激しく演奏する。

「楽器が濡れないように気をつけました(笑)。いつものバンドシーンと違って、水に足を持っていかれる分、予想外のところが筋肉痛になったりしましたけど、水が光に反射するのがすごくきれいで、楽しい撮影になりました」

──もう一つ、ファンを驚かせたのがショートヘアだ。

「髪はずっと切りたいと思っていたんですが、決心がつかなくて。「RIVALS」の打ち合わせのときに、雑談みたいな感じで「髪切りたいんですよね」と言ったら、じゃあ、シングル合わせで切れば、ということになったんです。スポーツアニメの主題歌ということで、結果的にすごくいいタイミングだったと思いますし、ファンのみんなにも意外と好評で、自分でも驚いています」

──カップリング曲は2曲。前回のインタビューで紹介した「スペクトラム ブルー」とQ-MHzの作詞作曲による「Courageous-Clap」だ(編曲には、やしきんも参加)。

「Q-MHzさんが全員で打ち合わせに来てくださって、どういう曲にしましょうかと話し合ったんですけど、最終的には自由に作れるカップリング曲だということで、こちらからは何も要望を出さずに、Q-MHzさんのお好きなように作ってくださいとお願いしました。そうしたら、マーチのリズムでブラスが入るという私のレパートリーにはない曲になって、ここでも新しいチャレンジができました」

──アーティストデビューから5年。さまざまなことを吸収しながら、成長を続けてきて、これから先もずっと道がつながっている。

「活動を続けるごとに状況が変化してきた5年間でした。今改めて、自分の思いや考えをうまく言葉にして、周りの人達やファンのみんなに伝えられるようになりたいなと思っているんです。私は何を感じて歌っているのか、しっかり表現できるアーティストになっていきたいですね」

──インタビューの本筋からは脱線するが、最後に一つ聞いてみたいことが。2014年におこなわれた『東京03単独ライブ あるがままの君でいないで』のオープニングテーマ「対敵の有体」を、東京03の角田晃広とデュエットしているのだが、いったいどういう経緯でそうなったのだろうか?

「あー、歌いましたね。マネージャーの知り合いが東京03さんのライブの楽曲を作っていて、アニメ声で歌える子を探しているということで、私にお話がきたんです。あのお仕事にはびっくりしました。残念だったのは角田さんとは別録りで、ライブ当日も他の仕事があったので、メンバーのみなさんにはご挨拶できなかったことです。でも、角田さんとのデュエットは超楽しかったです(笑)」

──アーティスト活動をしているからこそ、異業種の魅力的な人と出会う機会がある。

「本当にありがたいです(笑)。ラジオの『ミューコミプラス』をずっと続けていることも大きくて、11月10日のライブにサプライズゲストとして登場してくださった、忘れらんねえよの柴田隆浩さんとも、あの番組が初めましてでした。いろいろな人と出会い、いろいろな人に支えられて、今の私があると思います」

インタビュー・構成=鈴木隆詩

インタビュー第4回は
12月25日(水)掲載予定です。

★ 田所あずささんのインタビュー記事はこちら! ★

● 第1回 「初めての仕事は、オーディションでグランプリをいただいた直後でした」
● 第2回 「マイナス100からのスタートだと、マネージャーから言われました」
● 第3回 「激しいだけじゃなく、厚みのある歌も聴かせられるようになりたいんです」
● 第4回 「いいタイミングでショートヘアにできたなと思っています」

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