──第2回目からは、現在までの歩みやアーティストとしての考え方をひもといていくインタビューへ。まずは恒例、子供の頃の話を伺うところから始めよう。

「幼少期は、人見知りせずに誰にでも話しかける子だったと母に言われました。見ず知らずの工事現場のおじさんにも、テケテケテケって寄っていって話しかけるみたいな(笑)。ショッピングモールの子供広場でも、すぐに友達を作って一緒に遊んでいたそうです。 それが小学生になると落ち着いたというか、自我を持ち始めて、クラスの中でも後ろの方でひっそりとしているようになりました。先生にしかられるのがとにかく嫌いで、目立たないように気をつけて。でも、友達がいなかったわけじゃなく、学校が終わると公園に集合して、仲のいい子たちと遊んでいました」

──そんな学校での過ごし方が中学生になっても続く。一方で、芝居に対する関心が少しずつ大きくなっていった。

「学校では目立たないように、しかられないようにしていたんですけど、演劇やミュージカルを観に行くのが好きで、家ではドラマや映画もよく観ていたので、お芝居に興味を持つようになっていったんです。アニメはあまり観ないで実写ばかりでした。でも、女優さんやタレントさんになりたいという考えはなくて、お芝居っていいな、面白そうだなとなんとなく思っていた感じでした」

──転機が訪れたのは、中学3年生のときだ。

「クラス替えでアニメが大好きな子と友達になったんです。その子からアニメについていろいろ教えてもらって、声優という仕事があることを初めて意識しました。ちょうど『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』が大人気だった頃で、声優さんはお芝居ができる上に、歌を歌ったり、イベントでパフォーマンスしたり、ラジオパーソナリティをやったり、舞台に出演したりとオールマイティな仕事なんだと知って、私も声優を目指そうと思ったんです」

──将来のことを考え始めたタイミングでもあり、パッとひらめいたように、声優になろうと思ったのだという。

「行動に移したのは受験が終わって、高校1年生になったときです。声優の養成所や事務所のことをあまり知らなかったのでネットで検索してみたら、声優オーディションがいくつもヒットしたんです。鮮明に覚えているんですけど、でも頭の2つは既に募集が終了していまして、そして3つ目が「第1回スタイルキューブ声優オーディション」だったんです。これはまもなく応募が始まるというタイミングだったので、「よし、応募してみよっ!」 と思いました」

──それまで声優になるためのレッスンはまったく受けていなかった。応募したのも、まずはオーディションというものを体験してみようという軽い気持ちだったらしい。

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──彼女は最初のオーディションにして、スタイルキューブの研修生に選ばれることになった。挫折や葛藤もなく掴んだ声優への道。しかし、ここから試練が始まる。続きは第3回で!

インタビュー・構成=鈴木隆詩

★ 伊藤美来さんのインタビュー記事はこちら! ★

● 第1回 「一つ一つのフレーズを大切に、『プランダラ』の世界に寄り添って歌いました」
● 第2回 「声優という仕事を知ってすぐに、私もなろうと思いました」
● 第3回 「StylipSは、私の声優人生の中でとても大事な場所になりました」
● 第4回 「アーティストとしての一番の強みは、楽曲の良さだと思っています」