──初めて受けたオーディションに合格。研修生として事務所に所属することになった伊藤美来。まっさらの状態からレッスンが始まり、声優への道を歩み始める。同じオーディションに合格し同期となった中に、後にPyxis(ピクシス)としてユニットを組むことになる豊田萌絵がいた。どのような出会いだったのだろう?

「萌絵さんとは、オーディションに受かって研修生になった子の初顔合わせのときに出会いました。事務所に最初に行ったときで、麦わら帽子に白いワンピースのすごく目立つ人が先を歩いていて、行く方向はどうやら一緒なんですけど、オーラがあったので所属しているタレントさんだと思ったんです。そうしたらエレベーターに乗るときに、「これから事務所に行くの?」と萌絵さんが声をかけてくれて、同じ研修生だって分かりました。萌絵さんは、事務所の人たちともきちんと話していて、大人だなって。その頃の私は高校生で、先生や親くらいしか大人と話す機会がなかったので、何を言われても「はい」としか返せなかったんです。そんな出会いから、今では萌絵さんとたくさん一緒にお仕事することになって、振り返ると不思議ですね」

──高校に通いながらレッスンを受ける日々が始まっていくのだが、数ヶ月後には声優としての最初の仕事を手にすることになる。ゲーム『アイドルマスター ミリオンライブ!』の七尾百合子役だ。

「オーディションのお話をいただいて、この子で受けたいですと自分で決めた役でした。『アイマス』のオーディションは歌唱審査があるので、事務所のスタッフさんに付き合っていただいて、歌と芝居の練習を重ねに重ねて臨んだので、決まったときは本当に嬉しかったです。最初の収録は緊張がすごくて、音響監督さんのディレクションを理解するだけでも大変でした。私にとって最初の役ですし、今でもすごく愛着のあるキャラクターです」

──同じ2013年、豊田萌絵とともに声優ユニットのStylipS(スタイリップス)に新メンバーとして加入することになる。

「StylipSは憧れのユニットだったので、新メンバーとして加入することになったときは、喜びよりも「私には荷が重い」という恐れのほうがずっと大きかったです。実際に入ってみると、歌って踊ることはもちろん、できないことばかりで、最初は辛いことばかりでした。先輩方にもたくさん迷惑をかけたと思いますし、毎日、泣きながら帰る日々でした。 でも、あのときに厳しく指導していただいたからこそ、今の私があると思っているんです。歌とダンスの基礎をたたき込んでいただきましたし、メンタル面でも強くなれて、その後の仕事につながっていきました」

──StylipSは、彼女にとって修練の場だったということだろう。

◆このインタビューの続きを読むには?◆

続きはアニュータ有料会員限定コンテンツになります。
ご登録頂くことでインタビューの続きをお読みいただけます。

──第4回はいよいよ、ソロアーティスト伊藤美来について、迫っていきます。

インタビュー・構成=鈴木隆詩

★ 伊藤美来さんのインタビュー記事はこちら! ★

● 第1回 「一つ一つのフレーズを大切に、『プランダラ』の世界に寄り添って歌いました」
● 第2回 「声優という仕事を知ってすぐに、私もなろうと思いました」
● 第3回 「StylipSは、私の声優人生の中でとても大事な場所になりました」
● 第4回 「アーティストとしての一番の強みは、楽曲の良さだと思っています」