──TVアニメでの声優デビューから約3年後、2016年10月12日に1stシングル「泡とベルベーヌ」をリリースし、伊藤美来はアーティストとしてのデビューを果たす。

「役者してもまだまだで、ユニットもやっていて、このタイミングでさらに試練を増やして、全てのことをちゃんとできるのかどうか、不安が80%くらいのところからのスタートでした」

──まずはスタッフと、ソロとしての方向性について話し合った。

「最初に「どんな曲を歌いたいですか?」というミーティングがあったんですけど、私自身、まったく分からなくて。それまではユニットの雰囲気に世界観に合わせた曲や、キャラクターありきの曲しか歌ってこなかったので、伊藤美来が歌いたい曲、伊藤美来らしい曲は何なのか、全く答えることができなかった記憶があります」

──そんな中で生まれた1stシングル「泡とベルベーヌ」。表題曲に加え、「Morning Coffee」、「七色Cookie」の2曲が収録され、いずれも爽やかで女性らしさを感じさせるポップスに。伊藤美来の方向性が、はっきりと打ち出された1枚となった。

「スタッフさんと相談する中で、好きなアーティストさんのお名前を何人か出したりして、方向性を決めていった結果、「泡とベルベーヌ」というすごく爽やかな楽曲をいただけました。ソロデビューの話だけを聞いていたときは不安が大きかったんですけど、実際に曲が出来上がってきたら、これが私の曲なんだと思って舞い上がりました」

──続く2ndシングル「Shocking Blue」は、TVアニメ『武装少女マキャヴェリズム』のオープニングテーマ。ソロとして初のアニメタイアップ曲になった。ブラスがフィーチャーされたアップテンポのナンバーで、勇ましさすら感じる曲だ。

「1stシングルを出して、ソロとしては等身大の私をナチュラルに歌っていくんだろうなと思ったんですけど、2ndシングルはがらりと雰囲気が変わって勢いがある曲になり、また新たな扉が開きました」

──アニメタイアップ曲はアーティスト性を出しつつも、作品の世界観に寄せるのが基本だ。一方、2ndシングルのカップリング曲「ルージュバック」は軽快なリズムのキュートなラブソングで、「泡とベルベーヌ」の延長線上のある曲といっていい。2ndシングル以降は、どのシングルもアニメ主題歌となり、作品との出会いによって音楽性も広がりを見せていく。また、2017年10月には1stアルバム「水彩~aquaveil~」もリリースされた。

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インタビュー・構成=鈴木隆詩

★ 伊藤美来さんのインタビュー記事はこちら! ★

● 第1回 「一つ一つのフレーズを大切に、『プランダラ』の世界に寄り添って歌いました」
● 第2回 「声優という仕事を知ってすぐに、私もなろうと思いました」
● 第3回 「StylipSは、私の声優人生の中でとても大事な場所になりました」
● 第4回 「アーティストとしての一番の強みは、楽曲の良さだと思っています」